2025年12月5日、俳優・吉沢亮さんは自身の不祥事と真摯に向き合い、逆風の中でも努力を重ね『国宝』『ババンババンバンバンパイヤ』と2本の主演映画、NHK連続ドラマ小説『ばけばけ』の主演などの出演作で確かな成果を示しました。
そして『国宝』が歴史的大ヒットを記録し、この年もっとも活躍した人物に贈られるGQ MEN OF THE YEAR 「ベスト・アクター賞」を受賞しました。
俳優・吉沢亮さんにとっての2025年がどのような1年だったのか改めて振り返ってみましょう。
2024年12月に報じられた飲酒による不祥事
2024年12月30日に吉沢亮さんに関する飲酒トラブルが報じられ、大きな注目を集めました。報道によると、吉沢さんは泥酔した状態で隣室に無断に立ち入ったとして「住居侵入の疑い」が指摘されました。
幸い大きなトラブルには発展しませんでしたが、人気俳優という立場での軽率な行動に世間からは厳しい声が相次ぎました。
本人は後日、事務所を通して「身勝手で非常な行為」「未熟さを痛感」「再発防止を誓う」とコメントを発表し、関係者やファンにむけて謝罪を表明。
しかし会見などは行われず、コメントのみの対応だったため、一部では説明不十分だという声もあったようです。
この出来事は、2025年の活動が注目されるタイミングだっただけに、本人にとっても大きな試練となったと言えるでしょう。
2025年は不祥事の影響でCM降板、主演映画公開延期
泥酔による住居侵入トラブルが報じられた直後、その影響は吉沢さんの仕事にも大きく影響を及ぼしました。
2023年よりアサヒビールの広告キャラクターを務めていましたが、「酒類を扱う企業として、酒にまつわるトラブルは容認できない」との判断から、契約を途中解約。CMや広告素材はすべて取り下げとなりました。
そして追い打ちをかけるように主演映画『ババンババンバンバンパイア』が2月公開予定でしたが、主演俳優の不祥事は作品そのものに大きく影響するということで公開延期を発表されました。
CM解約に加え、映画公開の延期と、今回のトラブルが活動全体に大きな打撃を与える形となり、まさに年明け早々から逆風続きのスタートとなりました。
映画『国宝』が歴史的大ヒットで風向きが変わり状況は一気に好転
不祥事による逆風は長く続いていたものの、アイリスオーヤマのCMは引き続き吉沢さんを起用し、俳優としての信頼が完全に失われたわけではありませんでした。
そんな中で迎えた6月の映画『国宝』公開。世間の目がまだ厳しい時期だったため不安の声も上がっていましたが、いざ公開されると評価は一変。邦画実写として22年ぶりに興行収入記録を更新する歴史的大ヒットとなりました。作品の質はもちろん、吉沢さんの繊細で力強い演技が「やっぱりこの人はすごい」と再評価される大きなきっかけとなりました。
さらに、公開延期となっていた『ババンババンバンバンパイア』も7月に公開され、「本当に公開されるのか」と不安視されていた作品ながら、完成度の高さが支持され、「待った甲斐があった」という声が多く寄せられるほどの反響を呼びました。
『国宝』はその勢いのまま、第50回報知映画賞で主演男優賞・作品賞・監督賞を受賞し、今年の日本映画界を象徴する一本に。そして吉沢さん自身も「間違いなく役者人生の分岐点だ」と語るほど、これまでの全てを注ぎ込んだ“集大成”の作品となりました。役者人生のすべてを捧げた一本が多くの観客に届き、歴史的ヒットとして刻まれたことは、本人にとっても大きな誇りとなったはずです。
こうして振り返ると、2025年は順風とは言えないスタートだったにもかかわらず、作品の力で信頼を取り戻し、俳優としての価値を証明した“再生と躍進の一年”でした。逆風の中で踏みとどまり、作品を通じて確かな結果を残した一年。その歩みこそが、今年の吉沢亮を語るうえで欠かせない軌跡だったと言えるでしょう。
そしてその集大成として、年末にはGQ MEN OF THE YEARでベストアクター賞を受賞。逆風から頂へ駆け上がったこの一年の努力と結果が、華やかな形で実を結んだ瞬間でした。
まとめ
2025年は決して順風満帆ではなかったものの、吉沢さんんは作品を通じて信頼を取り戻し、結果で語った一年でした。
GP MEN OF THE YEARの受賞を皮切りに、今後も数々の映画祭での主演男優賞を受賞していくことでしょう。
さらに2026年では、映画『キングダム』続編、さらにミュージカル『DEAR EVAN HANSEN』の出演が控えています。
映画とミュージカル、両方での飛躍が楽しみな一年になりそうです。。



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