野球の世界一を決める大会「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」が3月5日に開幕しました。大谷翔平選手や山本由伸投手らを擁する日本代表「侍ジャパン」の戦いに、国内外から注目が集まっています。
こうした中、宮内庁は天皇陛下が3月8日に東京ドームで行われる日本対オーストラリア戦を観戦されると発表しました。皇后雅子さまと愛子さまも同行される予定です。
実現すれば、野球では約60年ぶりとなる「天覧試合」となる可能性もあり、今回の一戦に関心が高まっています。
この記事では、天皇陛下のWBC観戦の背景や天覧試合の歴史、皇室と野球の関わりについて紹介します。
野球では約60年ぶりとなる「天覧試合」
天皇陛下が観戦されるスポーツや武術の試合は、一般に「天覧試合」と呼ばれています。
天覧試合は、日本のスポーツ史の中でも特別な意味を持つ試合とされ、選手や関係者にとっても大きな名誉とされています。
野球では、1966年11月に後楽園球場で行われた日米野球以来、長らく天覧試合は行われていません。今回のWBC日本戦は、野球ではおよそ60年ぶりの天覧試合となる可能性があります。
試合は3月8日に東京ドームで行われ、日本代表「侍ジャパン」がオーストラリア代表と対戦します。試合開始は午後7時を予定しています。
大会序盤の重要な一戦としても位置づけられており、世界大会という舞台で行われる今回の試合は、侍ジャパンにとっても歴史に残る一戦となるかもしれません。
皇室と野球 これまでの主なご観戦
皇室はこれまでも、節目となる野球の試合を観戦されてきました。天覧試合に限らず、プロ野球やメジャーリーグの試合など、さまざまな場面で球場を訪れています。
1988年4月8日には、東京ドームで行われた初の公式戦となる巨人―ヤクルト戦を、当時の皇太子ご夫妻(現在の上皇ご夫妻)と浩宮さま(現在の天皇陛下)が観戦されました。新しい時代の球場の幕開けとして、大きな注目を集めた試合でした。
また2000年には、東京ドームで開催されたメジャーリーグ開幕戦メッツ―カブス戦を皇太子ご夫妻が観戦。雅子さまにとっては、ご成婚後初めての野球観戦となりました。
2009年7月には神宮球場で行われたヤクルト―横浜戦を皇太子ご一家が観戦され、愛子さまにとってはこれがプロ野球初観戦となりました。ご一家は予定を延長し、試合終了まで見守られたといいます。
天覧試合で生まれた名場面 長嶋茂雄のサヨナラホームラン
天覧試合の名場面として、今でも語り継がれているのが1959年6月25日に後楽園球場で行われた巨人―阪神戦です。
昭和天皇と香淳皇后が初めてプロ野球を観戦されたこの試合で、長嶋茂雄氏は王貞治氏とのアベック本塁打を放つなど活躍。試合は接戦となり、9回裏には長嶋氏が劇的なサヨナラホームランを放ちました。
スタンドは大歓声に包まれ、この一打は「天覧試合のサヨナラホームラン」として語り継がれています。現在でも日本プロ野球史を象徴する名場面の一つとして知られています。
両陛下と侍ジャパン選手のこれまでの交流
これまでのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも、天皇皇后両陛下が日本代表「侍ジャパン」の選手たちと交流される場面が見られてきました。
2006年の第1回大会では、当時キャプテンを務めていたイチロー選手が両陛下と言葉を交わしたことが話題となりました。日本が初優勝を果たした大会でもあり、侍ジャパンの活躍は国内外で大きな注目を集めました。
また2009年大会では、ダルビッシュ有投手と対面された場面も報じられています。世界を舞台に戦った日本代表の姿を、両陛下も温かく見守られていたとされています。
こうした交流の積み重ねもあり、今回のWBC日本戦では侍ジャパンの中心選手である大谷翔平選手らとの交流があるのかにも関心が集まります。試合の行方だけでなく、皇室と日本代表の新たな場面が生まれるのかにも注目が集まりそうです。
まとめ
今回のWBC日本対オーストラリア戦は、侍ジャパンにとって大会序盤の重要な試合であると同時に、野球では約60年ぶりとなる天覧試合となる可能性がある点でも注目されています。
天皇皇后両陛下と愛子さまが観戦される予定となった今回の一戦は、世界大会の中でも特別な意味を持つ試合となりそうです。
歴史的な意味を持つ可能性もある今回の一戦。侍ジャパンの戦いに、野球ファンだけでなく多くの人々の関心が集まりそうです。

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